産後不眠からの脱出

1カ月半続いた地獄の産後不眠から脱出した記録

7 症状の悪化

2つの病院を受診したのに、ますます眠れなくなっていくことで更に不安が募り、日中の不安感や抑うつ状態が酷くなっていった。不安に耐え切れず、A病院で処方されたソラナックスを日中服用するようになった。飲むと少し楽になる気がした。しかし、ベンゾジアゼピン系なので、依存性が気になって仕方なかった。このころから、様々な身体症状が次々と現れた。精神状態の悪化からくるものなのか、薬の副作用なのか、極度の睡眠不足によるものなのかはよく分からなかった。

・常にこめかみが圧迫された感じ

・手先がおぼつかず、細かい作業ができない

・うでの血管が浮いて痛くなる感じがする

・肩の緊張感、肩のこわばり

認知症になってしまったかのように、物忘れがひどい

TVも全く見れなくなった。TVに出ている人や外で見かける人に対し、「あの人は眠れているのだろう、羨ましい。なんで自分は当たり前のことができないのだろう。」と落ち込んだ。そして、次女と二人きりで家にいることもできなくなった。だから、母の買い物にもついていった。毎日、1日を生きるのがやっとな状態だった。このころから、次女のミルクを飲ませる以外、ほとんどソファに座ってグルグルと考え事をしていた。家事も育児も何もできない、こんな自分は生きている資格がない。しきりに自分を責めた。死んだ方が楽だと何度も思った。それくらい毎日がギリギリで、辛かった。本当にただ生きているだけだった。「末期がんの患者さんのように、生きたくても生きられない人もいる。重い病気で何をしても助からないわけではないのだから踏ん張って生きないと。」と必死に自分に言い聞かせた。