産後不眠からの脱出

1カ月半続いた地獄の産後不眠から脱出した記録

15 産後不眠を振り返って(まとめ)

産後不眠に陥った1ヵ月半は、これまで生きてきた中で、間違いなく最もつらい時期だった。なぜ不眠に陥り、それが続いたのか、そこからどうして回復できたのか、少し振り返り、まとめてみたい。不眠に悩んでいる皆様にとっても、参考になるかもしれない。

~産後不眠の原因と不眠が続いた原因~

・元々の自分の性格。(完璧主義・神経質・真面目・物事が悪くなると決めつけるなど)

・産後のホルモンバランスの乱れ。

・生後間もない赤ちゃんのお世話で気が張っていた。

・眠らないと血圧が上がると思い込んでおり、「血圧が上がりすぎて脳出血などが起きたらどうしよう。」と眠ることに異常なプレッシャーがあった。(1人目のときも2人目のときも、出産後の入院中ほぼ一睡もできず、血圧が上がり入院が長引いた経験がある。)

・眠らないと日中何もできないほどしんどくなると思い込んでいた。

・1日7時間ほど眠らないといけないと思い込んでいた。

・眠れないことが続くと死んでしまうと思い込んでいた。

・このまま眠れなかったらどうしよう、薬を飲まないと眠れなかったらどうしよう、薬を飲んでも眠れなかったらどうしよう、薬を増やしても眠れなかったらどうしよう、と将来の不安がループし、眠れないことへの恐怖が大きくなっていった。

~産後不眠から回復できた理由~

・早めに良い心療内科(A病院)を受診できた。(B病院にずっと通っていたら、おそらくもっと悪化していたと思われる。)

・家族(母・夫をはじめ、父や姉にもフォローしてもらった)の全面的な協力が得られたため。(これがなかったら、回復していない。)

・薬の依存性を極端に怖れていた私は、早めに依存性の少ない薬に切り替えできたことで気持ちが楽になった。

認知行動療法の本を読み、自分のよくない思考の癖(物事が悪くなるに違いないと決めつける等)が分かった。他の見方ができないか、考えるようになった。

・A病院で、不眠症認知行動療法のセッションを受けた。どのような習慣が不眠につながるのか知識を深めた。

・睡眠関係の本を読み、人間、たくさん眠らなくても大丈夫だと知った。1日平均45分しか睡眠をとらない方もいると知り、安心する。1日7時間は眠らないといけないというプレッシャーがなくなった。

・本を読み、メンタル疾患の原因として食事が大きく関係していると知り、鉄・タンパク質・ビタミンをしっかりとるようになった。これまで、特にタンパク質が不足していた。

・本を読み、睡眠にもメンタルにも運動が良いことを知り、ヨガ・筋トレ・有酸素運動を実践するようになった。

・太陽の光をなるべく浴びるようになった。

不眠症の方のブログ等を見て知識を増やした。中には、数ヵ月一睡もしていなくても活動できている方も複数おり、安心した。

~最後に~

あの地獄の1ヵ月半には二度と戻りたくないけれど、この経験のおかげで、これまでの自分を振り返り、改善すべき点が沢山見つかった。自分の人生にとっては必要な経験だったのかもしれない。これまでいかに凝り固まった考え方をしていたか、融通がきかなかったか、自己中心的だったか…挙げたらきりがないけれど、それらが改善されてきていると思う。人の性格や考え方は、簡単には変わらないけれど、時間をかけて、よりよい方向に変わっていきたい。そう思っている。

以上で、ブログの更新は一旦終了しようと思う。自分の経験が少しでも誰かの役に立てれば、本当にうれしく思う。何か質問などがあれば、気軽にコメントいただきたい。