産後不眠からの脱出

1カ月半続いた地獄の産後不眠から脱出した記録

6 母乳からミルクへの切り替え

セロクエルを飲んだ場合、母乳はあげないようA病院の医師から指示があった。マイスリーなどについては産婦人科で母乳を続けて良いといわれていたが、次女が眠りがちになるように感じたし、薬の服用は長引くことが想定されたため、これ以上の次女への薬の影響を避けたかった私は、ミルクに切り替えることを決意した。産後、苦労して母乳育児を軌道にのせ、完母でここまで来たのに、本当に悲しく、悔しかった。次女に対しても、生後2か月で母乳をあげられなくなることが申し訳なかった。おっぱいを飲む姿は本当に可愛く、愛おしく、自分の存在意義も感じられ、何より幸せな時間だったから、最後の母乳のときも、その後も、涙が止まらなかった。「ごめんね、ごめんね…」何度も次女にあやまった。結局、薬を飲まなくなるまで1年かかったので、ミルクへ切り替えるという判断は正解だった。ミルクでも問題なく元気に育った。むしろ発達はすこぶる順調で、発語等も早かった。母乳よりもっと大事なのは、母親がちゃんと生きて、たくさんの愛情を注ぐことだと思う。