産後不眠からの脱出

1カ月半続いた地獄の産後不眠から脱出した記録

番外編2 心療内科・精神科の薬について

今回は、心療内科・精神科で処方された薬について、自分が使用した感想も交えながら、紹介したい。あくまでも私の個人的な主観に基づく感想なので、個人差があると思われるが、参考になればと思う。産後不眠に陥る前まで、いや、陥ってからもだが、私は心療内科や精神科で処方される薬への先入観が強く、依存性を極端に怖れていた。実際には、依存することもなくすんなり辞められた。あれこれ色々な薬を試したので、結構な種類の薬を飲んだ。

マイスリー睡眠薬)~

・非ベンゾジアゼピン系とはいえ、短時間型のため、依存性あり

・急に意識がなくなって眠る感じの薬

・不安を和らげる効果はあまりなかったので、不安が強くなるにつれて効かなくなった

マイスリーで眠っても全然元気にならなかった(強制的に眠らされただけの感じ)

・日中の物忘れが酷くなった

産婦人科医による処方であり母乳は継続してよいと言われたが、赤ちゃんが眠りがちになるように感じ、早々にミルクへ切り替えた

デパス抗不安薬)~

・依存性の高いベンゾジアゼピン系の中でも、短時間型であり、特に依存性の高い薬

・これを飲んだから眠れた、という記憶がない

・依存性が怖い自分にとっては、飲むことで依存への恐怖が増大することとなり逆効果だった

ソラナックス抗不安薬)~

ベンゾジアゼピン系のため、依存性あり

・日中、どうしてもつらい時に服用したが、飲むと少し楽になった

ソラナックスの効果がきれると不安が増大するのが分かり、不快だった

・中間型で、効果時間がそれほど長くないので、安定的に症状を抑えたい人にはあまり向いてないかもしれない(自分には向いていなかった)

デパスと一緒で、飲めば飲むほど依存への恐怖が増大し、逆効果だった

ジアゼパム抗不安薬)~

ベンゾジアゼピン系のため、依存性あり

ソラナックスからの置換で処方された(中間型→長時間型への置換は、減薬・断薬の過程でよく使われる手段)

・眠気が出る

・長時間型なので、全体的に落ち着かせてくれる効果があったように思う(ソラナックスのように、薬がきれたときに不安が増大するような感覚が生じない)

・ゆっくり減薬したためか、減薬も断薬もスムーズだった

・断薬後、数日間頭痛が続き、離脱症状だったのかもしれない

ジェイゾロフト抗うつ剤SSRI)~

・1週間ほど服用を続けた段階で、効果がじわじわ出てきた

抑うつ状態から脱することを助けてくれた(不安感が減ったように感じた)

・眠っていなくても、ジェイゾロフトのおかげで体が動くようになっていった

・服用している間は、感情の起伏があまりない状態だった(フラットに保ってくれる感じ)

→自分は、断薬後の方が感情が豊かに動くようになったと感じた

・医師からは依存性はほとんどないと説明を受けていたが、減薬も断薬も大変スムーズだったし、不安がぶり返すこともなかった(ゆっくりペースの減薬だったのがよかったのかもしれない)

~ルネスタ睡眠薬)~

マイスリー同様、効果を感じられなかった

セロクエル抗精神病薬)~

・最小量だったからか、ほとんど効果を感じず、ジプレキサへ切り替え

ジプレキサ抗精神病薬)~

セロクエルからの切り替えで処方される

・最小量の1錠ではほとんど効果を感じず

・2錠に増やしてから、急に眠れるようになった

・不安や緊張や恐怖を鎮め、深い眠りをもたらしてくれる

・すぐに寝つき、ほとんど夢も見ず深い眠りに入り、朝までぐっすり一度も起きなかった

・昼間も眠い(特に車の運転中に眠くなり困った)

・食欲が増す

・とにかく太る(短期間で4キロも太り、早々にベルソムラへ切り替えた)

・急に断薬したが、一切離脱症状等はなかった(医師からも依存性はないと説明を受けていた)

~ベルソムラ(睡眠薬)~

・依存性も耐性も極めて低いと医師から説明を受ける(そのため、依存性が怖い自分にとっては安心して服用できる薬だった)

・眠気が出る

・薬を飲まずに自然に眠るときと同じような感じで眠れる

・気づいたら眠っている感じ

・浅い眠りが多い印象で、夢をよく見る

・昼間の眠気はなし

・断薬しても眠れなくなることはなかった