産後不眠からの脱出

1カ月半続いた地獄の産後不眠から脱出した記録

2 産婦人科病院の受診とマイスリーの処方

さすがにマズいと思い、産婦人科を受診した。そこで、マイスリー10ミリが1ヶ月分処方された。医師からは授乳も問題ないと説明を受ける。「これで眠れる。」と思ったが、ここからが地獄の始まりだった。薬をもらってその晩、早速服用した。6時間眠れた。しかし、翌日体調は良くなるどころかますます悪くなった。動悸がして、自分が自分の身体じゃないような感覚になってきた。「薬が効かなくなったらどうしよう、依存したらどうしよう」と心配ばかりが膨れあがり、薬を飲んでもあまり眠れなくなった。薬への恐怖が薬の効果を上回ってしまったのだ。昼間も不安が強くなり、赤ちゃんのお世話や家事もままならなくなってきた。「どうなってしまうのだろう、どうしてこんなに眠れないのだろう、薬を飲んでも眠れないなんておかしい、赤ちゃんのお世話ができなくなったらどうしよう、このまま眠れなかったら死んでしまうのではないか…。」そんなことばかり考え、マイスリーを飲み始めて4日後、いよいよ何もできないような状態になった。そこで、実家の母親に来てもらうことになった。